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ボビー

ある晩同居人が突然そんな発言をしてスープを吹き出しそうになった。
ドイツではルームシェアをしながら三人で暮らしている。最近同居人2の入れ替わりがあったが、落ち着いた静かな家である。
同居人1と夜ごはんを食べながら話していたところ、小虫がテーブルの上にきたのに私がびっくりしていたら、
「虫怖いよね」とフォローしてくれて、この前も自分の部屋にゴキブリがでたかと思って恐る恐る近づいたら髪の毛のくずだったと話してくれた。
髪の毛のくず…?ゴキブリ見たこと本当にあるのかな…?という思いを抱きつつ、虫ってなんでこんなにびっくりしちゃうんだろうね〜とあんな虫こんな虫怖いよね話で盛り上がっていたら突然、
「台所のクモ以上のサイズは無理」と同居人1が言い出して、えっ台所ってうちの台所?クモいるの?と困惑していたら、
「そうそう、牛乳おきの隅に住んでいる…(さいきん引っ越してしまった)同居人2と一緒に、ボビーと命名したんだ」とか言い出して、
同居人1は神学を専攻しているから「洗礼・命名」という意味をもつtaufenという単語にも特別な響きを感じてしまい、
クモに命名するという行為、そしてボビーという名前のチョイス、全てに気が動転した。
台所にいくたびにちゃんといるか確認しているらしい。

ボビー…
まだ会ったことないけど、最近ちょっと気になっている。

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